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End of competition!! 大会終了!!

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「WSL QS3000 whitebuffalo HYUGA PRO(主催:whitebuffalo HYUGA PRO実行委員会 、主管:一般社団法人Surfing Japan International」が3月5日(日)に宮崎県日向市お倉ヶ浜で大会4日目が実施されました。最終日となったこの日は男女の決勝までが行われ、男子はフィリピンのジョン・マーク・トコン選手、女子は脇田紗良選手が優勝を飾りました。トコン選手は、自身4度目のクオリファイングシリーズ(QS)制覇。脇田選手は、2022年3月のQS1000アジア・オープン以来となるQS2勝目、QS3000のクラスでは初優勝となります。

前日と同様に1ヒート30分で争われたこの日は、波のサイズはムネ~カタとサイズアップし、無風に近いコンディションの中、男子のクオーターファイナルからスタートしました。終盤での逆転が目立つヒートが多かった準々決勝では、田中大貴選手、西慶司郎選手、ジョン・マーク・トコン選手、大原洋人選手がそれぞれラウンドアップしました。セミファイナルでは、ヒート1は田中選手と西選手がそれぞれ6点台を揃えるハイレベルな争いでしたが、田中選手が2018年クイックシルバー・オープン以来となる自身2度目のQS決勝へ駒を進めました。もう一方のヒート2は、トコン選手が大原選手を下してファイナルへ勝ち上がりました。

注目の決勝は、QSアジア地域ランキング4位の田中選手と同10位のトコン選手が激突。朝より波のサイズを落とし、北東からの微風が吹くコンディションの中、セミファイナル終了からわずか30分後のヒートに挑んだトコン選手が、いきなり開始早々に高いエアで6.50をマークして主導権を握ります。田中選手もいったんはポイントを上回るなど、終盤まで両者による激しいつばぜり合いが展開されました。しかし最後に笑ったのはトコン選手でした。残り8分弱で再びエアリバースをメイクしてバックアップの点数を上げると、トコン選手がリードを保ったまま追いすがる田中選手の追撃を振り払いました。

一方の女子は、セミファイナルのヒート1では、15歳の池田美来選手が、QSアジア地域ランキング1位の野中美波選手との激闘を制して自身初のQSファイナルへ進出。ヒート2では、脇田紗良選手が都築虹帆選手を破って、池田選手が待つ決勝に勝ち上がりました。ファイナルはお互いになかなか思うような波をつかめず我慢比べの展開となる中、序盤から5点台を2本そろえた脇田選手が逃げ切りに成功しました。 今大会の結果を受けて、QSアジア地域ランキングに変動がありました。男子は、今大会2位の田中選手が4位から3位へワンランクアップ。優勝したトコン選手も10位から4位へ順位を上げました。女子も、今大会優勝の3000ポイントを追加した脇田選手が、10位から6位へ一気にジャンプアップ。3位松岡亜音選手との差を1092ポイント差に詰め、チャレンジャーシリーズ(CS)出場圏を射程内に入れています。5月からスタートするCSの出場枠争いは、残り2戦。いずれも3月にオーストラリアで開催されます。アジア地域の出場枠は、男子がランキング上位5人とワイルドカード枠を加えた計6人、女子が同3人とワイルドカード枠を加えた計4人に与えられます。CS出場枠をかけた熾烈な争いからいっそう目が離せません。

■大会結果 ※敬称略

Men’s

優勝 :ジョン・マーク・トコン/フィリピン
準優勝:田中大貴(たなか・だいき)
第3位 :西慶司郎(にし・けいじろう)
第3位 :大原洋人(おおはら・ひろと)

Women’s

優勝 :脇田紗良(わきた・さら)
準優勝:池田美来(いけだ・みらい)
第3位 :野中美波(のなか・みなみ)
第3位 :都築虹帆(つづき・ななほ)

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